「さらっと便座」使ってみた感想や評判【LIXILサティスGチェンジオプション】メリット・デメリット

LIXIL（INAX）のトイレ便座において「さらっと便座」というオプションがあります。プラス11,000円で通常の便座から「さらっと便座」にアップグレードすることができます。

▼さらっと便座（サティスG）

「さらっと便座」の特徴は、名前通り便座の表面がサラサラしていることです。表面に特殊な凹凸加工をほどこされておりサラサラしているので、座ったときにベタつきません。夏場など肌が汗ばむ季節に、ベタベタしたことがあるかと思いますが、そういった不快な思いをしなくなる優れたオプションです。

以前は、いくつかの商品においてこの「さらっと便座」オプションを選ぶことができましたが、現在では「サティスGタイプ」のみのオプションとなっております。この記事では10年ほど使用してみた「さらっと便座」の感想や評判をまとめました。メリット・デメリットについてもまとめましたので、ご購入を検討されている方はぜひチェックしてみてください。

■さらっと便座の感想や評判

やはり夏場の使い心地が最高です。ベタつくことが全くないので、立ち上がるときに便座が肌にくっつかなくて良いという感想を多く聞いています。また、冬場に便座ヒーターを入れて使うときにおいても、従来の暖房便座と同様に使えるので、ヒヤッとせず違和感なく使用できます。

使用者の声を集めてみると、ほとんどが使用感の良さを口にしてくださいます。さすが11,000円するオプションだけあって、その評判はおおむね高評価です。「さらっと便座」の最大のメリットは、使い心地と言えそうです。

■さらっと便座のデメリット

さらっと便座の大きなデメリットは変色です。下の写真は、使用10年ほどの「さらっと便座」です。

▼使用10年ほどの便座の変色

▼肌が触れる箇所の変色が特にひどい

▼加工が剥がれている箇所もある

見てもらうとお分かりの通り黄ばんでいます。「さらっと便座」は表面に細かい凹凸の加工がされているため、汚れが付着しやすいのです。皮脂汚れなどが凹凸に入り込んでしまうのです。そのうえ、汚れを取るのも容易ではありません。表面の加工や材質を傷つけないようにキレイにするのは、基本的にはできないと思っておいたほうがよいです。

■さらっと便座のデメリット２

もう一つのデメリットは、修理費用が高額になることです。上記の通り変色してしまった便座を直す方法は、メーカー修理をお願いして便座ごと交換するしかありません。上写真の便座交換の見積りをとったところ約50,000円でした。一般的な暖房便座の便座交換修理の見積りが15,000～30,000円ほどですので、さらっと便座が高額なのがわかります。さらっと便座オプションを選ぶ際は、このあたりを考慮して検討する必要がありそうです。

■さらっと便座を選ぶときのヒント

現行品で「さらっと便座」オプションを選べるのはサティスGタイプのみです。

▼サティスGタイプ

サティスGタイプのカラーバリエーションは以下の通りです。

「さらっと便座」は変色（黄ばみ）しやすいということを考慮して購入すれば対策になるかと思います。例えば黒系や茶系の濃い色であれば、黄ばみが目立つことはありません。ノーブルブラック、ノーブルトープ、ノーブルグレーあたりを選ぶと良いです。逆にピュアホワイト、オフホワイトは上写真のようになってしまう恐れがありますので、避けた方が無難です。

黒系、茶系のカラーを選んでおけば、「さらっと便座」のデメリットをかなり軽減することができそうです。つまり、メリットだけを享受できることになります。

「さらっと便座」の使用感は本当に良いです。ただし、ご紹介しました通りメリットとデメリットがあります。購入するときに、そのことを踏まえていれば後悔することはありません。優れた商品で生活が快適になりますので、ぜひ前向きに「さらっと便座」チェンジオプションを検討されてみてはいかがでしょうか。