LIXIL(INAX)【新型シャワートイレKA/KB】評判や新機能のメリットデメリットを解説!CW-KA31,32,KB31,32(2022年6月発売)
2022年6月、LIXIL(INAX)から新商品となるシャワートイレ(シートタイプ)が発売されました。KA/KBシリーズがモデルチェンジされた形ではありますが、今までのKA/KB21,22型からガラリと刷新されています。新型はKAKB31,32型です。
▼左CW-KA31,32 右CW-KB31,32
デザインが変更され、新しい機能が追加されています。価格も改定されていますので、そのあたりを詳しく解説していきます。
まず最初に、「KAシリーズ」と「KBシリーズ」の違いを説明しておきます。「KAシリーズ」は、壁リモコンで操作するタイプです。「KBシリーズ」は、便座横の操作盤があるタイプです。「リモコン」か「操作盤」かの違いだけで、それ以外は全く同じです。
▼KAシリーズはリモコンがある
▼KBシリーズは操作盤がある
見た目もはっきり違いますので、見分け方は簡単だと思います。下の図でしっかり確認しておきましょう。
【基本情報】
▼KAシリーズ
▼KBシリーズ
▼仕様一覧
▼カラーバリエーション
上の資料で基本的なスペックなどはご理解いただけるかと思いますが、現行品との比較や変更点など詳しく紹介していきます。
■KA31とKA32 (KB31とKB32)の違い
KAとKBの違いは上の説明の通りですが、次に「KA/KB31」と「KA/KB32」の違いについて解説します。
違いは「温風乾燥」機能があるかないかだけです。「温風乾燥」があるのが「32」で、ないのが「31」です。それ以外は全く同じですので、こちらもいたって簡単です。
※「温風乾燥」ドライヤーように温風がでます。おしり洗浄で濡れた肌を乾かす機能です。
つまり、シャワートイレKA/KBシリーズは、全部で4パターンということです。
「リモコン」の有無×「温風乾燥」の有無 = 4種類
これだけですので、選ぶときのポイントはシンプルです。ちなみに価格ですが、リモコンの有無で、20,500円違います。そして温風乾燥の有無では、20,600円の違いがあります。
■価格
・CW-KB31 ¥82,900 (税抜)
・CW-KB32 ¥103,500 (税抜)
・CW-KA31 ¥103,400 (税抜)
・CW-KA31 ¥124,000 (税抜)
現行品の同グレードと比較するとそれぞれ値上げされています。値上げ幅は以下の通り
・KB31は、4,900円値上げ
・KB32は、5,500円値上げ
・KA31は、15,400円値上げ
・KA32は、16,000円値上げ
LIXIL以外のメーカーも同様に値上げしてることから、昨今の原油高騰による影響があることと推測されます。とはいえ、新しく機能が追加されていますので、商品のパワーアップによる値上がりと考えれば前向きにとらえられそうです。
■新しく追加された機能
▼おしりターボ洗浄
新機能として「おしりターボ洗浄」が加わりました。強い噴射とたっぷりの水量でおしり洗浄をしてくれる機能です。今年、廃番になってしまったKシリーズにのみ搭載されていた機能ですので、人気の機能だけは引き継がれる形なったようです。
従来品(KA21,22)には「おしりターボ洗浄」はありませんでした。もちろん強弱の調整はありましたが、「おしりターボ洗浄」が追加されることで新しい魅了がプラスされています。
※補足
昔からINAXのシャワートイレは、おしり洗浄の強さが魅了のひとつでした。古くからのファン(とくに男性)は、おしり洗浄の強さに魅せられてINAX商品を選んでることが多かったのです。
■引き継がれた機能
▼ノズルシャッター
便器から跳ね返った水が、ノズルに付着するのを防ぐ機能です。
▼ノズル先端脱着
ノズルの先端を取り外すことができるLIXILだけの機能です。汚れが落としにくくなってきたら、先端部だけ新品に交換することができる画期的な設計です。
▼女性専用「レディスノズル」
LIXIL(INAX)はノズルが2本です。おしりノズルとビデノズルに分かれており、女性から高く評価されている機能です。
▼脱臭機能
専用の脱臭カートリッジが内蔵されています。着座すると自動で脱臭機能が作動し、使用後は1分間のターボ脱臭が行われます。脱臭カートリッジは約7年間効果があり、新品に交換することも可能です。
■評判【デメリット】
まずは、価格が上がったことによるショックは非常に大きいです。住宅設備メーカー全般に言えることなのでしかたないとはえ、消費者としては辛い値上げです。
ただし、実売価格はそれほど高騰してないことが安心材料です。実際に購入する価格としては、数千円程の値上げで済みそうですので、とりあえずひと安心ということになりそうです。
もう一つのデメリットとして「おしりターボ洗浄」が挙げられます。新機能ですのでプラス評価ではあるのですが、以前のKシリーズに搭載されていた「ターボ洗浄」ほどの強さはありません。Kシリーズの人気は非常に高かったので、そのイメージで使用すると物足りない印象になりそうです。
■評判【メリット】
リモコン、操作盤が使いやすいデザインに改良された点が挙げられます。
▼CW-KA31Qのリモコン
以前のシリーズに比べて、一つ一つのボタンがはっきりしていて分かりやすいです。うっかりメガネを忘れてトイレに入ったときなど想像してください。ボタン操作がしやすいデザインは良い点です。
もう一つのメリットは、「貯湯量が増加」している点です。貯湯量とは、おしりビデ洗浄のときに噴射されるお湯の貯められている量のことです。前シリーズが「0.67㍑」なのに対しては、新シリーズは「0.76㍑」です。約100mlの増加です。貯湯量が増えると使用中のお湯切れが軽減されます。冬場のお湯切れはなかなか辛いものがありましたから、これは大変ありがたい改良点です。
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以上です。LIXIL(INAX)の新シャワートイレKA/KBシリーズの紹介でした。前シリーズからの変更点はいつくかありますが、基本的には、楽しみな内容が多いように思います。リフォームや新設をご検討中の方は、ぜひ参考にしていただけましたらと思います。