トイレ自動洗浄(オート洗浄)│大小どちらを流すかはどのように判断しているのか?
トイレから立ち上がると勝手に流してくれる自動洗浄機能、実は「大洗浄」と「小洗浄」を自動的に区別してくれています。
では、どのように大小を区別して流しているのか?
その答えは「着座時間」です。座ってから立ち上がるまでの時間を、トイレ自体がカウントしているのです。
ざっくり言うと、長く座ると「大洗浄」、短い時間だと「小洗浄」を選んでくれます。
しかし、この着座時間の長さの判断は、メーカーによって違いがあります。面白いので以下にまとめました。
【TOTO】
・30秒未満は「小洗浄」
・30秒以上は「大洗浄」
※ただし6秒以上座らないと自動洗浄されない
【LIXIL (INAX) 】
・50秒未満は「小洗浄」
・50秒以上は「大洗浄」
※ただし「おしりorビデ洗浄」の操作があれば着座時間に関係なく「大洗浄」が選ばれる
※10秒以上座らないと自動洗浄されない
【Panasonic】
・50秒未満は「小洗浄」
・50秒以上は「大洗浄」
※10秒以上座らないと自動洗浄されない
TOTOは、30秒を境に大小を分けています。LIXILとPanasonicは、50秒を境に区別しているそうです。
参考までにですが、着座してるかどうかはセンサーで検知しています。
着座センサーには種類がいつかあり、意識してトイレを使うと面白いです。代表的なセンサーを3つ以下に、まとめました。
■ 1.荷重式
重さで検知します。便座の付け根あたりにバネが入っており、便座が沈み込むことで着座の検知がされます。
▼便座付け根に付いており座ると沈みます。
■ 2.赤外線式
赤外線の反射によって検知します。本体の中央あたりにセンサーが付いており、便座に座ると身体で光が遮断される(反射が変わる)ことで検知されます。
▼この位置に付いており着座すると光が遮断される。
■ 3.静電式
身体から出ている微弱な電流により検知します。便座全体にセンサーが入っており、おしり(肌)が触れることで検知します。
▼静電式は見た目では分からない。
便座全体がセンサーというイメージ。
これらの着座センサーによって、便座に座っている時間を正確にカウントしています。そして着座が外れると、洗浄モーターへ信号が伝わり、自動で流してくれるのです。
ちなみにですが、便座を開けて「立ちション」する場合にも、自動洗浄してくれるトイレがあります。
この場合は、便座を上げると見える位置に人体検知センサーが付いています。便座を上げてトイレの前に立つと検知が始まり、少し遠くに離れると自動洗浄されます。この条件のときは常に「小」で流されます。
▼便座を上げると付いている。正面に人がいるか検知している。
以上、自動洗浄機能付きトイレの疑問についての解説でした。大小の洗浄をトイレ自ら区別して流してるなんて凄いですよね。
メーカーによって微妙にプログラムが違いますが、概ね同じ考え方ですよね。
次回からトイレを使うときに意識してみて下さい。今まで何気なく使用していたトイレですが、日本製の配慮あるモノづくりに感動することでしょう。