修理の見積りを取ってはいけない。当たり前の理由
修理をお願いするときに最も気になるのはお金、つまり修理費用ですよね。修理前に費用の確認することは大切です。しかし、修理費の事前確認の仕方によって請求額が変わることがあるのです。
同じ修理なのに不思議ですよね。でもホントなんです。その理由を説明しますので、最後まで読んでもらえたらと思います。
修理において、見積りを取るという行為がナンセンスなんです。
理由を簡単に言うと「修理はやってみないと分からないことがあるので、想定されることを全て盛り込んだ見積りになり高額になるから」です。
では、事例でご説明していきます。
■トイレ修理の事例
例えば、トイレの漏水修理で説明します。トイレタンクと配管の繋ぎ目から水漏れしてるとします。さっそく、修理の依頼をしてみましょう。
まずは、水道屋さんに電話をして漏水箇所の説明をします。そして、いくら掛かるか修理を依頼する前に、見積りを出してもらうようお願いします。
ここがポイントです。見積りをお願いしたことがポイントです。水道屋さんの立場からすると見積りを出すということは、その見積り額の範囲内で修理をすることになります。あとから、色々と追加になって見積り額より高い請求するとトラブルになりやすいからです(もちろん例外はあります)。
なので、水道屋さんは漏水修理に必要と予測される全ての部材(パッキンや管材など)をなるべく盛り込んだ見積りを作ります。
そして、お客様から見積り内容を了承いただければ、修理する際、用意してきた全ての部材を使い切ります。仮に交換する必要のない部材があってもです。そして修理後、見積りどおりの額で請求されます。
了承した金額ですので、なんの問題もないようですが、本来使わなくても済んだ部材の分だけ余計な支払いが発生したことになります。つまり、当たり前のように行った見積りを取るという行為により、修理代が高くなってしまったのです。
■では、どう進めれば良かったの?
ご安心下さい。お教えします。水道屋さんに電話したとき(または見に来てくれたとき)にこう言って下さい。「だいたい、いくらくらい掛かりそうですか?」これで問題ありません。
見積りではなく概算を教えてもらうのです。そうすればおおよその修理費が分かることができます。
そして、修理のときに「なるべく安くしてね」とか「必要な範囲で修理お願いします」とか伝えれば良いのです。この流れで進めれば、普通の修理業者なら過剰な修理をしません。
もちろん、不具合の周辺箇所もまとめて修理した方が良い場合などあります。そういうアドバイスをもらった場合は、その都度相談して決めれば問題ありません。
時間にゆとりがあり、いくつか業者を比較をしたい場合は、なるべく細かい見積りを取ってください。使用する部品一つ一つの価格、出張費、人工代などです。
その上で、使用しなかった部品分は引いてもらえるのかなど、事前に確認しておくとトラブルを防げます。その辺りを比較していくと誠意のある業者を見つけやすくなるかと思います。
■まとめ
見積りを取ってはいけないカラクリ、ご理解いただけましたでしょうか。真面目な方であるほど、正式に紙で見積書を欲しがります。法人や役所関係など、稟議が必要になる場合は仕方ないのですが、一般宅の修理では必要ありません。
修理のプロでも、実際に作業するまで予見できないことが沢山あります。見積書には、予見できない不確定要素も全て盛り込まれてしまうのです。これは水道業界だけに限らず、ほとんどの修理に言えることです。
そして、上手に修理を発注するコツは、なにより水道屋さんとよく話すことが大切です。しっかりコミュニケーションとりながら進めれば納得のいくサービスが受けられることでしょう。
不具合や故障の程度は、千差万別です。安易に見積りを取ると、金額の高い安いだけで判断することになってしまいます。そうではなく、内容が適正かで判断できるようしっかりと話し合いながら進めましょう。