【お風呂】シャワーのお湯がぬるい(冷たい)原因と対処法

 

今回は、お風呂のシャワーが適温にならない不具合についてです。冷たかったり、熱すぎたり、温度が不安定だったりといった症状が起きる原因を解説していきます。

 

まず最初に、シャワーからお湯が出る仕組みを簡単に説明しておきます。

 

水道水が分岐して、一方が給湯器に入り湯が作られます。「もう一方の水」と「給湯器で作られた湯」の両方が水栓に入ります。水栓の中で、湯と水が混合された温度の水がシャワーから出湯されます。

 

▼イメージ図

 

 

ざっとこんな感じです。もうおわかりかも知れませんが、シャワー温度の不具合は、「給湯器」か「水栓」のどちらかにあります。ただし、原因はいくつかありますので、そのあたりを解説していきます。

 

 

 

■原因1 給湯器

 

単純に給湯器の不具合ということがあります。給湯器の不具合は、「温度が低い」とか「全くお湯にならない」などがあります。給湯器に原因があるかは、2カ所以上の水栓で確認すれば簡単です。

 

お風呂以外の水栓(蛇口)、キッチンや洗面所などでも温度が低いようなら「給湯器」のトラブルの可能性が高いです。

 

必ず2か所以上の水栓で温度のチェックをして下さい。原因を特定するために重要です。

 

給湯器の種類は、ガス、電気、石油、エコキュートなどありますが、いずれも同じような症状になります。

 

 

このような場合は、給湯器メーカーに修理をお願いするのが良いです。原則としてメーカーでしか修理できません

 

メーカー名は、給湯器本体やリモコンに記載があるかと思います。「メーカー名」と「修理受付」で検索すればどのメーカーでも問合せ先が確認できます。

 

 

 

■原因2 水栓のサーモスタット

 

そもそもシャワーは水栓(蛇口)から吐水されます。水栓の温度調整に不具合があれば、正しい温度で吐水されません。

 

 

上写真のような「温度調整ハンドル」のついた水栓には「サーモスタット」という部品が使われいます。

 

「サーモスタット」とは温度調整器のことで、「温度調整ハンドル」に接続されている内部パーツです。サーモスタットが機能して、一定の温度になるよう湯水を混合させています。

 

シャワー水栓のサーモスタットは10年程度で劣化します。劣化すると混合させる能力が落ちますで、温度がデタラメになります。ただし、給湯器の方が上流になりますので、給湯器で設定した温度以上になることはありません。

 

サーモスタット故障の場合は、「温度が安定しない」とか「設定温度より低い」などの不具合になりやすいです。

 

サーモスタットの修理は、部品交換するだけです。メーカーにお願いするのが無難ですが、水道屋さんでも行ってもらえます。

 

部品を取り寄せてご自身でチャレンジしても構いませんが、水栓の型やメーカーによってサーモスタットの種類が違います。間違えて購入してしまうと無用の産物になってしまいますのでご注意ください。

 

また、部品交換にはそれなりにコツがあります。そのあたりを考慮して挑戦か修理依頼するか検討してみましょう。

 

シングルレバー、ツーハンドルタイプには、サーモスタットは使われていません。湯側のハンドルを開ければ、給湯器からの温度がそのままの出湯されます。

 

 

▼シングルレバー水栓

▼ツーハンドル水栓

 

 

これらのタイプで温度が低いようなら、概ね原因は「給湯器」にあります。

 

 

 

■原因3 逆流

 

水栓(蛇口)に湯と水が入ってきて混合させるのですが、水がお湯の配管に逆流してしまうことがあります。通常、逆流しない構造になっていますが「逆流防止弁」が故障すると逆流は発生してしまいます。

 

湯より水の方が水圧が強いため、水がぐんぐんと湯の方へ入り込んでいき、給湯器まで侵入してしまいます。

 

逆流は水を使っていないときにおきます。シャワーを使っている間は、ある程度の水量が放出されるため逆流は起きません。

 

逆流の症状は、お湯が出てくるまで通常より時間がかかります。普段よりお湯の出てくるタイミングが遅いようなら疑ってみましょう

 

また、給湯器には逆流で入ってきた水を排出する機能がありますので問題はないのですが、長期間そのままにしておくのは良くないです。

 

逆流の疑いがある場合は、水道屋さんにみてもらった方がよいでしょう。家中すべての水栓において調査が必要になりますし、そもそも逆流がおきているかのジャッジも難しいです。

 

最終的には、逆流の原因となっている水栓の逆止弁(逆流防止弁)の修理が必要になりますので、プロにチェックしてもらうほうが良いでしょう。

 




 

 

 

■原因4 流量不足

 

ある程度の流量がないと給湯器は反応してくれません。給湯器が反応しないとお湯が供給されません。シャワーの水量が少ないようなら、流量不足を疑ってみましよう

 

 

流量不足の原因は、配管の「閉塞」や「詰まり」などです。よくあるのは、「ストレーナー」にゴミが詰まっているケースです。「ストレーナー」とは、排水管内を流れてくるゴミ(サビなど)をキャッチする網です。ストレーナーにゴミが溜まると流量が少なくなります。

 

ストレーナーは、水栓ごと違うところに付いています。必ず説明書を確認してください。また、ストレーナー清掃は、元で水を止めてから行ってください。

 

「ストレーナー詰まり」以外でも、水量が減る可能性はあります。「配管の漏水」や「井戸水用ポンプ」など様々です。この場合は、水道屋さんに依頼された方が無難です。

 

 

 

■まとめ

 

以上、シャワーのお湯の温度が低いときの原因についての解説でした。

 

ある程度、原因が特定できたのならご自身でも対処できるかと思います。はっきりしない場合や作業に自信がない場合は、無理をせずプロにおまかせしましょう。

 

総合的な原因調査になれば、全てをチェックしてもらう必要がありますので、そのあたりは水道屋さんが心強いかと思います。

 

 




 

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