水まわりの床材を選ぶコツ

 

水回りの床材についての話です。新築やリフォームの際に、大切なポイントとなります。トイレ、洗面台、キッチン、脱衣所など水気がある場所では、どのような点に注意して床材を選べばよいか解説いたします。「耐水性」、「メンテナンス性」、「冷たさ」、「滑りにくさ」などを考慮して、当サイトなりに良いと思える床材をオススメしています。ぜひ参考にして下さい。

 

 

 

■無垢の木材はオススメしない

 

無垢の木材とは、本物の天然木からつくられた建材のことです。杉材、ヒノキ材、ウォールナットなど数多くの種類があり、壁材や床材などに使われます。高級な建材ですが風合い良く、肌触りも良いので人気があります。ただし、水回りに使用するのはオススメできないです。決してダメということではないのですが、デメリットがありますので、そこを理解した上で選ばれる分にはよろしいかと思います。

 

 

■無垢の木材をオススメしない理由

 

変色するからです。水まわりですので、どんなに注意していても水気が付着します。また、石鹸や洗剤を含んだ水分も付着しますので、変色だけでなく変形して凹凸ができてしまうこともあります。

 

同様に、無垢材でないフローリングも不向きです。ワックスが効いている優れたフローリング材もありますが、水回りの床材としては選ばない方が無難でしょう。数年後には後悔することになります。

 

 

▼10年程使用したトイレの床

トイレの床の汚れ

 

このように変色してしまうと、元通りにはなりません。

 

 

 

■オススメはクッションフロア

 

最もポピュラーな選択ですが、やはり王道は「クッションフロア」です。耐水性があり、継ぎ目もないので隙間に浸水する心配がありません。その上、裸足でも冷たくないので脱衣所などに向いています。柄やカラーバリエーションが豊富にありますので、お好みの空間をつくることができます。

 

「クッションフロア」もう一つのメリットとして価格が安いことがあります。一般的なトイレ室内(一坪サイズ)の張り替えで1〜2万円ほどです。手軽な価格ですので、もしもの時に安心です。

 

 

 

■クッションフロアの注意点

 

クッションフロアを選ぶ際に、注意する点は「色」です。薄い色、特に白系は、避けた方が良いでしょう。クッションフロアも変色します。「足裏の皮脂汚れ」「水垢」「洗剤の飛沫」や「日焼け」などにより変色して色ムラができます。そうなると元通りにはなりません。無難なのは濃い目の色です。茶系でもグレー系でも赤でも青でも大丈夫です。ただし「柄のないシンプルな黒」は、ホコリが目立ちます。特にトイレでは、トイレットペーパーの紙粉が堆積しますので、選ばない方が無難です。

 

また、重いモノを置いておくと凹んで跡がついてしまいます。1度ヘコむと元に戻りませんので、その点も注意が必要です。 

 

 

▼白系クッションフロアは変色が目立つ

 

 

 

 

■優れモノ「Pタイル」

 

Pタイルとは「プラスチックタイル」とも言われ、耐磨耗性や耐久性、耐水性にも優れており、お店や学校などの床材に多く使われております。

 

 

▼Pタイルを採用したトイレ

 

室内で使用する場合はクッションフロアと用途が似ています。質感に高級感がありますので、クッションフロアよりもオシャレしたいという方には「Pタイル」はオススメです。価格は同程度か少し高価になりますが、フローリングや無垢材に比べれば安価です。

 

また、クッションフロアに比べると硬さがあり凹んで跡がつくことはありません。ただし、裸足だと少し冷たいので脱衣所には不向きでしょう。トイレやキッチンには良いかと思います。魅せるカッコいい床に仕上がります。ただし、クッションフロアと同じように白系は避けた方が無難です。

 

 

 

■タイル

 

タイルは、硬く丈夫ですので長く使用するのに向いています。デメリットとして「冷たい」「取り替えが用意でない」「加工性が悪い」や「欠ける」があげられます。重厚な存在感があり高級感を演出できますが、長く使うことが前提になりますので長所短所をよく考えてから採用すべきです。

 

▼タイル張りのトイレ室内

 

 

■まとめ

 

1番のオススメは「クッションフロア」です。次点は「Pタイル」です。どちらも特徴がありますので、理解した上でお好みのモノをご選択下さい。あくまで、メンテナンス性をメインに考えたオススメですので、「畳」とか「コンクリート」とか気に入った床材がありましたらなんでも問題なしです。愛着の湧くモノが見つかれば、それを選ぶことが後悔のない選択になるでしょう。

 

 




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