【トイレ】便座の変色/原因&対策
上画像のようにトイレの便座が変色(青色や黄ばみ)してしまうケースがあります。なぜのこようになったか、いくつか理由があります。
また、便座全体が変色する場合と部分的に変色する場合では理由も異なります。以下に原因をまとめました。対策できるものもありますのでぜひチェックしてみてください。
【全体的に変色する場合】
1.紫外線
トイレの便座は樹脂(プラスチック)で作られています。樹脂は紫外線に当たると変色します。そのため、日当たりの良い場所にトイレを設置している場合は、便座が変色しやすくなります。
▼経年変化による変色(黄ばみ系)
2.清掃不足
トイレの便座は頻繁に使用され、清潔を保つ必要があります。清掃の頻度が不足している場合、便座に汚れや細菌が蓄積され、変色の原因となることがあります。
【部分的に変色する場合】
1.衣服の染料の色移り
着ている衣服の染料が肌を通じて便座に付着することで変色を引き起こすことがあります。
2.鉄分など
水道配管や井戸水には、ある程度の鉄成分が含まれています。鉄分が便座に長時間付着し続けると変色や着色が生じる可能性があります。
また、金属加工などの仕事をされている方やそのような工場のトイレは、人の身体を通じて鉄粉を便座へ付着させてしまう場合もあります。
3.塗り薬やクリーム
塗り薬などの成分が、肌を通じて便座に付着し変色させてしまうことがあります。
4.入浴剤や石鹸
お風呂で使用する石鹸などの成分が、肌を通じて便座に付着し変色を起こしてしまうことがあります。
5.体質(皮脂)
かなり珍しいケースではありますが、皮脂の成分で便座を変色してしますことあるようです。飲用している薬などの影響の可能性があるかもしれません。体質により皮脂が付着しただけで便座を変色させてしまう方がいらっしゃるようです。
これらは一般的な原因ですが、トイレの便座が変色する具体的な原因は状況によって異なります。便座が変色している場合においても、まずは通常の清掃を試みてください。
強い洗剤を使うことでさらに変色させてしまう可能性もあります。また、無理に研磨すると表面が傷ついてしまいます。使用時に肌がケガをしてしまうおそれがありますので、やらない方が良いです。
■対策
上記原因を踏まえると対策がみえてくるかと思います。紫外線によるものはカーテンの設置などが考えられます。付着による変色は、こまめな清掃や便座カバーの設置などが考えられます。
体質によるものは、メーカーの方にお伺いしたところおそらく数万に1人程度のレアなケースとのことでした。場合によって医師に相談することで解決するかもしれません。
また、原因は複合的な可能性があることも考慮しなければいけませんが、変色自体は使用上においてなんら問題はありません。もしどうしても気になる場合は、メーカーアフター(TOTO、LIXIL、Panasonicなど)に依頼すれば便座だけを交換してくれます。機種にもよりますが1.5~4万円ほどが相場です。
メーカーはトイレを製造している専門家です。全国の様々なトラブル事例を把握しています。まずは相談することが解決の近道になるかもしれません。
■実際に変色した便座の断面を確認してみた
下画像の便座は、特殊な体質な方がご使用されて変色したものです。座った形に変色しているのがわかるかと思います。新品のご使用から約1年ほどで以下のような状態になってしまいました。
メーカーアフターに依頼して便座を取り換えるも、また1年ほどで同様の変色を繰り返してしまったものです。
▼変色した便座(青色)
▼変色箇所を切り取ってみた
▼断面1
▼断面2
画像からも分かるように、変色は表面的だけで内側はまったく問題ないようです。つまり外部からの影響によって変色してしまったことが分かります。
■キレイになるか検証
続いて、洗剤を使い清掃したらキレイになるかを検証しました。使用したのは、ハイター系(漂白剤)、酸性洗剤、アルカリ性洗剤です。
下画像の状態で30分ほどつけ置きしました。
▼3種類の洗剤で調査
結果は、下画像の通り全く変化なしでした。水拭きしてもキレイになりませんでした。
▼つけ置きした結果
やはり、一度変色してしまうと元に戻すのは難しそうです。変色する前に対策をする必要があることが、お分かりいただけたと思います。
今回、いくつか原因を紹介させてもらいましたが、いずれも外部からの影響によるものです。また、暖房便座やウォシュレット、シャワートイレのように高価な便座は出来れば長持ちさせたいものです。
使い方によって対策はできると思います。すこしでもキレイな状態を長持ちできるよう、この記事の内容を役立たせてもらえればと思います。