トイレの取れない臭いの原因&対策
毎日掃除していて、キレイにお手入れしているのに何故かニオイが取らない、そんな悩みをお持ちの方にぜひ読んでいただきたいです。便器もタンクもピカピカ、床や壁もきちんと清掃されているのに臭うのは、手の届かない箇所に原因となる汚れが付着しているからです。
これから「汚れの写真」をお見せしますが、決して気持ちの良い画像ではありませんので、食事中の方は、済ませてから閲覧されることをお勧めしたいと思います。
では、さっそく
【原因1】便器の下
これは便器を外した床の写真です。お分かりいただけますでしょうか。便器の形に沿ってはっきりと汚れが付着しています。これは一般的なご家庭で10年ほど使用した状態ですが、1年も使えば汚れていることが多いです。「尿垂れ」「水ハネ」「洗剤」など、トイレに付着した水分は、重力により必ず便器の縁に貯まります。それが数年掛けて上の写真のようになってしまいます。ここから来る臭いを取り除くには、便器を外して清掃する必要があり日常のお手入れで行うのは不可能です。
ということで対策です。
【対策1】
上記の汚れには、はっきりとした対策がありますのでご安心下さい。対策は、トイレを新設した際に便器の周りにコーキングを打つことです。コーキングさえ打っておけば、便器の下に汚れが入り込むことはありません。ただし、コーキングを打つには技術が必要です。経験がないのであればご自身でやらない方が無難です。トイレを取り付けた業者さんにお願いしてみましょう。無料でやってくれるとは限りませんが、せいぜい1,000〜3,000円程の追加で済むはずです。新築やリフォームの際に担当営業の方にお願いしておくと良いです。
ただし、この対策は新設時にする必要がありますので、トイレ買い換えの際は確実に行っておきましょう。途中でやる場合は、便器を外し床側と便器側をキレイにしてから行う必要があります。請負ってくれる業者を探す必要があり、おそらく3万円程の費用が相場だと思います。
【原因2】便座の下
これは便器から便座を外した写真です。ここの汚れもニオイの原因になります。数年使用すれば、どこのご家庭でもこのような状態になります。主な原因は「尿ハネ」「オシッコの引掛け」によるものです。男性の方は心当たりがあると思います。
【対策2】
座って用を足す。これだけで大分汚れが付きにくくなります。通称「座りション」を使用者全員で協力することで予防になります。
また、現在のトイレは進化しておりまして「便座が簡単に脱着できる物」や「便座部が浮き上がる機能を持った物」などあります。そのようなトイレであれば日常の清掃で簡単に汚れを取り除けます。汚れることを想定して、それらの商品を選らんでおくことも対策として有効です。
▼浮き上がる機能(リフトアップ)トイレ
【原因3】洗浄ノズル回り
おしり洗浄ノズル回りの写真です。一目瞭然の汚れです。これは、オシッコが浸水したことによる汚れがほとんです。便座の下と同様に「オシッコの引掛け」が主な原因です。
【対策3】
「座りション」を徹底して下さい。これにつきます。「座りション」の有効性は、数々のトイレを見てきましたので間違いないです。例えば、女性だけのご家庭のトイレは上の写真のようにはなりません。もう1つ挙げますと、少便器が併設されているご家庭のトイレも同様にキレイです。つまり「立ちション」によって汚されているのです。
必ずしも「座りション」で解決できるわけではないですが、かなり有効な手段です。男性の方は、写真のような状態になりたくないのであれば「座りション」を実践してみましょう。女性の方は、男性陣の説得に上の写真を見せて理解を求めてみてはいかがでしょうか。
どうしても「立ちション」希望の場合は「おしり洗浄機能の無い普通便座(暖房便座も可)」にするか「少便器を設ける」ことになります。
また、メーカーによっては機械内部の分解、清掃サービス(有料)を行っています。定期的にお願いしてみても良いでしょう。くれぐれもご自身で分解、清掃するのは辞めて下さい。故障の原因になりかねませんし、電化製品ですので火災の危険にも繋がります。費用は掛かりますが、メンテナンスも兼ねてプロに発注しましょう。
■まとめ
以上、トイレの取れない臭いの原因と対策についての説明でした。手の届かないところが汚れるのを如何に対策するかがカギです。写真の様になる前にしっかり対策しましょう。もちろん、手の届くところはコマメに清掃してくださいね。