温水洗浄便座|ウォシュレット・シャワートイレを分解した中身
温水洗浄便座の中身を見てみようと思います。TOTOのウォシュレット、LIXIL(INAX)のシャワートイレが有名だと思いますが、これらはメーカーの商品名であって一般的には「温水洗浄便座」というジャンルになります。
では、さっそく中身をみていきましょう。
中身はこんな感じです。なにやら管とか配線があります。中心にあるのは、おしりを洗う「ノズル」です。右側に「お湯を貯めるタンク」、左側に「脱臭装置」が付いてます。後部に「基盤」が見えます。この型はこのような構造になっておりますが、機種によってパーツの配置が違います。
違いが分かるようにもう1つ見てみましょう。
▼座って右側に操作部があるタイプです
このタイプは、左側に「基盤」と「お湯を貯めるタンク」、右側に「脱臭装置」となっています。
機種によって配置が異なることが確認できます。
では次に、便座の中身も見て見ましょう。座面が温かくなる暖房便座です。
▼左が便座の下面、右が便座の上面
便座の上面と下面を半分に分けました。中身は空洞になっており、ヒーター配線がまんべんなく張り巡らせてあります。
ヒーターはこんな感じで剥がせます。
プラスチックの便座に直接貼られてます。
ちなみに豆知識です。
この便座を温めるヒーター、実は炊飯ジャーなどの保温技術が使われているというから驚きです。「ホカホカのご飯」と「私達のおしり」は、同じ技術によって温められていたというから面白いですよね。
最後に本体カバーの裏側をお見せします。
右側から便座ヒータ―の配線がきております。配線は基盤へ接続されて便座温度などが制御されます。中央の黒いパーツは着座センサーです。トイレに人が座っているかどうかを検知するためのセンサーです。左側のクリーム色のパーツが便座・便フタを支えている軸です。このタイプは便座と便フタを一つの軸で支えていますが、それぞれ分かれていて軸が二つタイプの物も存在します。便座・便フタがバタンとはならずにゆっくり閉まる機能は、この軸が働いているからです。
カバーの裏側は概ねこのようになっていますが、機種によっては全く異なるものもあります。
いかがでしたでしょうか。
毎日なにげなく使っているトイレですが、中身には日本のモノづくりの技術がつまっています。今回、お見せしたモノは一部の機種でありますので、時代やメーカーによって異なることをご了承ください。いずれにせよ、昨今のハイテクトイレの中には様々な装置が入ってますので、大切に使って長持ちさせましょう。