「シャワーの水圧が弱い」の原因

 

お風呂のシャワーの水圧

 

お風呂のシャワーの水圧が弱いと気持ちよくないですよね。水圧全開でザーっと勢いよく浴びるシャワーは最高ですよね。ところが、よく相談を受けるのが「水圧が弱い」というご不満です。反対に、水圧が強すぎるっていう不満は聞いたことないのですが…。

 

ということで、シャワーの水圧に対するご不満を解決するべく、水圧が弱くなる原因について解説します。

 

 

 

 

■原因1 【給湯器】

 

シャワーから出てくるお湯は「給湯器」で作られています。給湯器とは、簡単に言うとお湯をつくる装置です。そして、給湯器にはいくつか種類があります。代表的なもので「ガス給湯器」、「電気給湯器」、「石油給湯器」、「エコキュート」などあります。

 

お湯を作るための給湯器ですが、シャワーの水圧を弱める原因になってる可能があるんです。お湯をつくる際に給湯器の内部で減圧しちゃうものがあるんです。別に嫌がらせで減圧してるのではなく、適正な温度のお湯を供給するために、正しく減圧してるんです。その減圧する程度が、給湯器の種類によってそれぞれ違うんです。

 

給湯器でどの程度減圧されているか、簡単に確かめる方法があります。シャワーの温度を変えて水圧を確認するだけです。水のときの水圧と、お湯のときの水圧を確認するだけです。水のときの水圧は本来の水圧と考えてもらって大丈夫です。そこからお湯に切り替えていくとだんだんと水圧が落ちると思います。その差分が、給湯器で減圧されているのです。

 

ちなみに、エコキュートや電気給湯器など、お湯を貯めてつくるタイプの給湯器は減圧される程度が大きい傾向にあります。給湯器を買うとき、新築時やリフォーム時には、しっかり確認してから選びましょう。

 

 

 

 

■原因2 【階数】

 

1階に比べて2階に設置されたシャワー(お風呂)の方が水圧は弱いです。3階なら更に弱くなります。理科の授業で習ったかと思いますが、水圧は高さに応じて変化します。ということで、階数が上がればその分だけ水圧が弱くなります。

 

▼上より下の方が勢いが強い

 

 

様々な理由により、2階にお風呂を設置する間取りを選択されることがあるかと思います。それ自体はなんら問題ありませんが、水圧においては不満の原因になることを考えておかなければなりません。

 

ちなみに、マンションなど階数が高い建物では、水圧を調整する装置が設置されています。階数による水圧の強弱はほとんどありませんのでご安心下さい。

 

 

■原因3【井戸水、山水、地域差】

 

井戸水とは、地下水をポンプで汲み上げて使用する水です。井戸水は、一般的な水道水に比べて水圧が弱いです。地域によっては山から引いた水を使用していることもあります。その場合も水圧が弱いことがあります。

 

また、水道水でも地域によって水圧に差が多少あります。ただし、極端に弱いということは考えにくいです。珍しい事象として、自宅周辺に企業や工場などが多く、企業の営業時間だけ水圧が弱くなるというという現象がありました。

 

周辺で水を多く使用されると水圧は落ちます。わかりやすい例を挙げますと、お風呂にお湯を溜めている間は、キッチンや洗面所の水圧が落ちます。お風呂に水を多く取られているので水圧が下がるのです。

 

環境によって水圧が増減することもあります。この場合はなかなか対策するのが難しいですが、極端な場合は水道局に相談してみましょう。

 

 

 

以上、シャワーの水圧(勢い)についての話でした。いずれの原因も、そう簡単に解消できるものではありません。ただし、家を建てる前、リフォームする前に知っていれば回避できることもあります。水圧に対してこだわりがあるのでしたら、事前にしっかり確認する必要があります。

 

 

 




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